閉会宣言

未来の自分が、かつての自分の感情をおもしろがるために始めたこのブログだが、ここ2週間の感情ときたら人生で一番濃いものであった。2週間?たったの2週間だった。推しの凱旋公演が中止になった。もはやただの凱旋じゃなかった。彼らにとってもオタクにとっても思い入れが深すぎて大きすぎて、誰にもどうすることもできなくて、悪い人は一人もいなくて、むしろ尾道因島はそしてオタクの仲間たちはやさしい人間ばかりだった。悪い人がいたほうが救われたかもしれないと思うくらいに誰もがやさしかった。彼らの自慢したい故郷をはっきりと見ることができた。だからこそ辛かった。口ではTwitterの公開アカウントでは仕方がないよ大丈夫だよなんて言いながらもただ悲しくてたまらない出来事だった。現地では泣かないようにできていたのに新幹線から乗り換えたらもうだめだった。自分の感情と、勝手に想像したいろんな人たちの想像上の感情が溢れて泣いた。未来の私、わざわざ思い出す必要もないかもしれない。9月10日は仕事が全く手に就かずぼんやり過ごした。9月8・9日は絶対に休暇を取れるようにして、10日は比較的のんびりした仕事が集中するようその前の週にめちゃくちゃ働いて調整したのでぼんやりしてもどうにかなった。オタクはこういうときにやればできるのだ。今になって自画自賛する余裕がやっと出てきた。だって脳内にはずっと「悲しくてやりきれない」が流れ続けていた。

悲しくて 悲しくて

とてもやりきれない

この限りない むなしさの

救いはないだろうか

いまだに尾道に自分の一部を置いてきてしまったような感じだが、幕張とNHKに救われてこうしてブログを書くことができている。いつまでも悲しみに暮れているわけにはいかないのだ。推しも悲しんでいたけど、もう明日を向いていた。オタクは推しの明日を応援しないといけないのだ。ありがとうNHK。ツアーも決まって良かった。ライビュも楽しみで仕方がない。感情が落ち着いたのでタイトルはこんな感じにしたが、ライビュが終わるまでは終わらない認識です。我々オタクはものすごく推しに大切にされていると思う。もうありったけ全部を与えてくれる。彼らにあげられるものを何も持っていないオタクはそれにどうやって返していけばいいのかなあと、19年も活躍しておきながらいまだに「うっすら自信ができた」などとぬかす推しを見て思った。片割れだけが推しみたいな文面になってしまったが、2人ともが、いや全員が推しである。

尾道に置き去りにされた自分は成仏させようと思っていたけど、いつか迎えにいきたいと考えられるようになった。未来の自分、尾道に置いてきた自分を取り戻すことはできましたか?